2025/09/06(土)に開催された大吉祥寺.pm 2025に参加しました。 kichijojipm.connpass.com
*.pm は今まで参加したことがなかったのですが、知っている方がたくさん参加されているのとPerl以外も何でもありのオープンな雰囲気と聞いていたのもあって申し込んでみました。 最初はキャンセル待ちでしたが、何だかんだ繰り上げで参加できることに。
トークの感想メモ
オープニング
- 武蔵野公会堂のライティングめっちゃいいな……。たしかに写真映えはすごくよさそう。
- こういうホールでのカンファレンスって地味にはじめてかも。たのしみ

2025年になってもまだMySQLが好き by yoku0825
- 対処しながら喋り続けられるの場慣れ感がすごい
- 自前の監視は色々と心当たりあるけど、例に挙げられているものをカバーするまではやってないので「本物のDBAってここまで見ているのか」と感心してしまった
- 「MySQL側からじゃないと気が付けないことがある」というのはDBレイヤーじゃないと判断できないことは今まで何度か経験してるのでめっちゃわかる~~
- でも見すぎると正直つらいので、最近は情報は取ってるけど普段は見ずに「何かあったときだけ見る」って方向に倒しているかな
- 「heartbeatを書き込んでアプリ側でチェックするようになれば検知できるけど致命的に遅い」っていうのはその発想なくて関心してしまった。heartbeat自体は扱うけど、アプリ側で見るって発想なかったな。
- 「フェイルオーバーに成功したら本当は喜ぶべきでは?」「過剰な監視をしているのは信用しきれていないから」っていうのはとても刺さった。
- よかったねで終わらせたいけどとても原因追及されるというのは何度も体験しているのでしんどい
- MySQLとMariaDBは違うってのはなんとなく理解してたけど分岐を年表にされてみると確かにこれは別物だなって理解した。
- MySQLといってるのにMariaDBがインストールされるのは罠過ぎる。互換性捨てて決別したら本当にめんどくさそう。
【実演版】カンファレンス登壇者・スタッフにこそ知ってほしいマイクの使い方 by Arthur
- マイクの使い方はLT練習で長谷川さんに教えてもらえたのとても助かってるけど、こう実演してもらえるのもわかりやすくて良い
- マイクをつい叩くのってなんででしょうね。叩かなくてもいいと理解しているはずなのに癖で叩きそうになることがある。
- グリル(網)をひっかくのはいいらしいけどどんな音入るんだろ
- 助手がめっちゃいい味出してた。
提案レベルを上げてみたら、私の『提案』が『進捗』になっていた件 by なってぃ
- 熊遭遇はインパクト強すぎ。本当に大怪我とかされなくてよかった……
- 「やり方変えたほう変えたほうがよくない?とか次に何をすればいい?とかは提案するつもりで相手に行動設計・判断を委ねている=言語化コストを相手に払わせてる」というのはとても頷いてた。
- ちょっと話が違うけど、最近性能問題の調査で「●●が遅いんですけど何を見ればいいですか」って言われることとかあって、それを答えるためには時間とか環境、測定条件とか諸々一から調べないと答えられないよなと思いつつ、それをそのまま返してしまうとそっけなく受け止められてしまうのでしょうがなくある程度調べて候補を返すとかしていてとても気持ちが疲れたということがあって、自分のメモリに乗っていないことの読み込みからの言語化ってめっちゃ疲れるという実感があった。
- 「書き伝えよ」「選ばせよ」「区切りをつけよ」は大体意識していることが多いけど、区切りをつけよは割と忘れていることも多いので気を付けたい。
- このトーク、新人中堅問わずにチームワークする人にはぜひ聞いてもらいたい。
- 一句の解説がぶっちゃけすぎて笑った。ジャストアイデアでぶん投げてくるの本当にやめて欲しい。
今!ソフトウェアエンジニアがハードウェアに手を出すには by macopy
- 「ハードウェアは部分最適に向いている」というのは本当にそう。
- 前に学習リモコン作ってエアコン自動化とかしてたけど、そういうちょっとしたことをやるのにハードウェアの自作っていいよね
- ハンダ付け下手くそだからハンダ付けだけAIにやってほしい
- 「電子工作入門以前」ついポチってしまった。基礎をなおざりにしている部分もあるのでもう一度勉強しなおそう。
- 「ピンの数が少ないほど嬉しい」も本当にそう。つい色々センサつなげたくなるけどピンが足りなくなって泣く泣く削った記憶がよみがえってきた。
- M5Stack知らんかった。良さげ
- 電源怖いから低電圧しか使ったことないんだよな。LEDとかコンデンサを燃やしたことあるとついビビってしまって…。
- フリスクのケース使うのめっちゃあるある過ぎて懐かしくなった。
機能追加とリーダー業務との類似性 by Rinchoku
- リーダーになって「コーディング力・技術力が下がってないか心配になる」というのは、あまりリーダーになって技術力下がるって不安は個人的にはなかったかな。
- 培ってきたものが蒸発するわけではない。
- 他のメンバーとの相対的な知見の差が広がるっていうのもある程度全体見通せることである程度カバーできる。
- ただメンバーが優秀だと相対的に技術力の差が広がる=自身の技術力が下がったと感じてしまう場面はあるかも。
- やりたいことがあればプライベートで知ればいいかという構え方してる 。
- 今まで信頼を得たからリーダーに選ばれたというフィードバックはとてもポジティブでよい。
- というのはあるんだけどピーターの法則が怖い。そのあたりは組織風土次第なのかな。
- 「抽象化して勝ちパターンに持っていく」というのは良い思考パターン。
- 成人発達理論(ダイナミックスキル理論)を思い出した。
https://amzn.asia/d/7jTjlNy - そういう抽象化して捉えるスキルというのも上司の方も見てたんだろうな。
- 成人発達理論(ダイナミックスキル理論)を思い出した。
- 「説明責任/実行責任がリーダーとエンジニアの決定的な違い」というのは実感する。accountabilityはリーダーが持たなければいけない能力であり、責任なんだよな。
- この説明というのは上に対してと下に対してそれぞれ必要なので、リーダーや中間管理職に求められる翻訳スキルって規模や立場にもよるだろうけど高度な言語化スキルが必要な気がする。
ChatGPT、Gemini、Claude は、なぜ似たようなUIを採用しているのか by ふわり
- 本当に初登壇?って疑いたくなるトークのうまさ
- フロントエンドにあまり関りがないので、Conversational UIという名前がついているのを初めて知った。
- 確かにチャット形式だと人とのコミュニケーションに近しいので違和感ないし、無意識に受け入れてしまっていたかも。
- ストリーム表示は初見の時は「iOSみたいにアニメーション表示させてリトライ爆撃防止してるんだろうな~」くらいに思ってたけど原理を知って技術的制約だったのかと驚いたのを思い出した。
- 「手続き的公正」という単語を初めて知った。推論仮定の開示をして信頼を得る、というのも言われてみればその通りで、まんまと乗せられているな。
- 似たようなUIを各サービスで取り入れているけど、ただの模倣ではなく収斂進化のようなものなのかもしれない。
小さな開発会社を作った理由 (再) by polidog
- 小さい会社だろうが大きい会社だろうが経営って今の自分には想像できないくらい大変なんだろうな。
- その大変さを身をもって知ったうえで企業をするのは尊敬するし、「父親を超えるという意味で38年続く会社」を作ろうとするのはエモすぎる。
- 通夜の時に思ったより人が来られたという話を聞いて、うちの祖父の通夜を思い出した。家族には申し訳ないけどまだ現役のうちは家族葬じゃなくて一般葬がいいな。
コミュニティはいつまでも続くわけではない - PostgreSQLコミュニティの危機 by 曽根 壮大
- 近所のお店とかなくならないうちに行かなきゃと買い支えることがあるけど、今後も続けていこう。
- ライフステージの変化とかでこういったカンファレンスにいけなくなる時はいずれ来るだろうし、いけるうちに言っておこう。そのうちプロポーザルも出そう。
- 「無理な構造を維持するものではない」というのは本当にその通りなので、日々コミュニティも変化していくんだろうな。無理にさせない、という意味でフィードバックの仕方も気を付けないとな。
- 「子供と一緒にいれる時間は今しかないから。だからできるだけ子供と一緒に過ごしなさい。子供の手が離れたら、そしたらコミュニティに戻ってきて、好きなことをやりなさい。」という言葉はじんわりくる。たぶん自分がそういうタイミングになって言われたら泣くかも。
- 「計画的偶発性理論」を後からググって思ったけど、自分はキャリアのことなんてなんも考えずに何だかんだ良いポジションを任せてもらえるまでになったと思っているので、無意識に好奇心や冒険心で偶発的に学んできたことが活きているなと実感した。
地方でエンジニアコミュニティを成功させる秘訣:”身内ノリ”を避け、”熱狂”を生み出すための挑戦 by こうの
- 「懇親会で終電を気にするのめんどくさい」はその日による(いい年して終電逃すのよくある)
- 「たまたまTLで見かけたツイートに準備ができていることを突然リプライしてご近所エンジニアを怖がらせましょう!!」が本当に怖すぎて笑った。
- 本当にコミュニティを運営してくれている方の狂気がありがたすぎる。
- 主催者やスタッフの方には頭が下がる思いです……。
エンジニア採用を引き継いだあなたへ 〜EMが採用に向き合うとき、まず知っておきたいこと〜 by 長江佳亮
- カジュアル面談したことなくてなんとなくしか理解してなかったけど、エンジニアと話せることでミスマッチを減らせるのを実例として理解できると気持ち的にちょっとハードルが下がった。
- CX(候補者体験)っていう考え方もあるんだな。
- 「カジュアル面談は営業に近い」と言われるとしっくり来るかも。そういうスタンスだったらご縁がなくてもその会社を応援したくなっちゃいそう。
2025 年のコーディングエージェントの現在地とエンジニアの仕事の変化について by azukiazusa
- 「コードを書く」から「タスクを管理する」というのと「AIを使うことは、もはやマネジメントである」は実感してる。
- agent.mdとか、AIエージェントに優しいプロジェクトは新規メンバーにも優しいと思っているので、「ドキュメントを育てる」はやっていきたいな。
- 「学習モード」って使い方あるんだ。自分は薄く広く知ってるかんじだからめっちゃ穴見つかってへこみそう。
- コードレビューばっかで滅入ってる子いたなあ……。
- ツールとか作るのめんどくさいな〜でもほしいな〜って時にベースを作らせるとだいぶやる気出るのは実感ある。
- 「劇場のイドラ」は初めて知った。「AIが言うから正しい」は厄介なんだよな。批判的思考力をちゃんと付けていきたい。
大「個人開発サービス」時代に僕たちはどう生きるか by sotarok
- 個人開発の作りたいものを作りやすくなったっていうのはすごい時代だよな。
- 今のところ仕事に振り向けてるけど、今後なんか身の回りを少し便利にするために何か作るのは全然ありだしやってみたい。
- 後は体力と気力の問題。がんばる。
定義のない仕事ーー2025年の今CTOになった私から伝えたい[CTOになった人/CTOを目指す人/CTOを迎え入れる人]たちに必要なナレッジ by nrs
- 転職してきてのCTOはキツそうだけど、ある意味フラットに見れて良かったりするのかな。
- 「参加しなくていいもの」を決めるのって現場を信用してる感があって組織の雰囲気が少し伝わってくるな。
- 細切れの時間だと何も進まないのは本当にそう。そうなると定時過ぎてからが自分の仕事の本番、みたいになってしんどい。
- イベントストーミングで解像度上げながらコミュニケーションとるのすごいな。
- バイブコーディングってそこまで使いこなせるものなのか……。早くそこまでたどり着きたい。
- エンジニア戦略をまずはas-isで書くとか、経営レイヤーにいっても文書化が大事なのは変わらないんだな。
- CTOって絶対数として少ないのでこうして共有してもらえるのとても興味深い。
【共催LT】 Japan Perl Association
明日から役にたつLTをダメにする技術をあなたに by ナカミチ
- しょっぱなから強烈過ぎてびっくりしたしめっちゃ笑った
- 「Sugoi Shikaku」とか笑いめっちゃ取ってくるのに「伝えたい内容だけに集中しろ」ってメッセージはちゃんと伝わっててすごい
カオスエンジニアリングを5分でわかった気になろう by 工藤ユミ
- すげーやりづらいって正直に言ってて草
- 「飛行機の脆弱部分の認知」の話は有名だけど、つい生存者バイアスにかかっちゃうんだよな。
- 「カオス実験でバイアスを取り除く、認知を矯正して認識度未知×理解度未知を減らす」
- なんとなくカオスエンジニアリングをモンキーテストの延長みたいな感じでとらえていたけど、メンタルモデルの強制にも使えるんだな
組織が大きく変わろうとするとき、自分はどうありたいかを考えている by うーたん
- こういう変化を迎えた時の中の人の考えって中々表に出てこないから新鮮
- 怪文書をネタにして擦れてるのはいいというべきか悩ましい
- 「情報は直接見聞きした方がいいよ」というアドバイスがとても良いし、それを実践できているのも良いな~不安なときって結構外からの発言を鵜呑みにしちゃうっていうのはあるな。
- ちゃんと直接聞けて相談もできてどこでも強く生き残れそう
プロポーザル駆動学習:暗黙知を形式知へ変える実践的学習法 by Masaki ASANO
- プロポーザル書くってときに脳内を整理するっていうのは実感あるなー。アウトプット苦手だからめっちゃ時間かかるけど……。
- 「自分の経験やスキルを過小評価しなくて良い」というのは背中押される。結構何気ない話が懇親会で盛り上がるとかあるし
- どこかでまたプロポーザル出します!
2025年のPython環境はここまで簡単になりました! 環境構築ツールパビリオン クイックツアー by nikkie
令和でもブログを自宅サーバで by うすゆき
- 「自分の奥底にアクセスできるのは自分だけ」っていうのは確かに…ってなった。でも遅筆なんだよなー。もっとアウトプット回路強化しないとか。
- ブログだと外向きの自分を出せる、っていうのはそうかも。日記だと雑過ぎてたぶん将来的なインプットにはしづらいしな。
なぜスクラムはこうなったのか?歴史が教えてくれたこと by Genki Sano
- バトン受け取った感はアツいな
- 「歴史は、理性(根拠)にも感情(熱量)にも作用する」はそういう考え方もあるし、実際に原動力になるだろうな。
- ちらほら知っていることはあるけど、ちゃんと源流を知るというのはやっていきたいな。
キーノート&クロージング
- 30年間突っ走り続けてるのすごいな。自分は20年後どうなってるだろうか。
- 「「分かる」と楽しい」はめっちゃわかる。楽しいを大事にしていきたい。
- この先不安はあるだろうけど、不安を楽しいにしていこう。めっちゃいい話だった。
- スポンサーの皆様、スタッフの皆様ありがとうございます……!
- 300名規模のイベントって本当に大変そうだけど、おかげさまでいろんな方にあえて話せて楽しい。
- 武蔵野公会堂も工事なんだな……。あちこち改修工事の時期でカンファレンス開催場所を探すのも一苦労になりそう。
お昼
ランチマッチングでちゃちいさんとねぎまさんと喜多方ラーメンへ。 吉祥寺思ったよりラーメンたくさんあるけど土曜の昼時ということもあって需要すごいな。 ねぎまさんとは結構環境が似ていて色々話させていただいて、自分の考え方の整理にもなってとてもよかった。

懇親会
公式懇親会は残念ながら埋まっていたので非公式懇親会へ。

クラフトビールもおつまみもおいしい。初参加でもみなさん色々とお話させていただいて、知っている領域の話とかもしていただいて楽しかった。
解散後に悪乗りで一蘭へ行き、更にノリできちぴーナイトパーティーへ。 クラブってそうそう行く機会がなかったので色々と新鮮だった。 ただもう体力がないのでちょくちょく外で夜風で涼んでたけど、色々と駄弁ってた。
@nicozetsche さんお付き合いいただいて本当にありがとうございました。 今度機会があって覚えてたらおごります。
最後に
カンファレンスの空気っていいな~と思える会でした。 地域コミュニティもいいな…。大きいところしか行っていなくてまだ勇気出てない。 あと時間と金が許せば遠征行きたい。
今週は久々に連休取ったので、万博いくぞー! (なお3日前抽選は全滅した模様)