なずなログ

ただのSIer系SEが思ったことや色々書く感じのアレです

2021年のふりかえり

今年も気がついたら年の瀬になっていました。

もう四捨五入で三十路になる圏内に入ってしまいましたね。年々時間の流れが早くなってきている…。結婚もしたし、このまま中年まっしぐらでいつ若手と呼ばれなくなるのかと内心ソワソワしてます。

せっかくの年末なので、今年1年をふりかえっていきます。

仕事について

ちょうど年始の時期に今のプロジェクトにアサインされました。

何だかんだはじめてのプロジェクト異動でしたし、AWSを仕事で触るのもはじめてだったので、とても学びが多かったです。

(がんばるぞ!!と意気込んでいた矢先に前プロジェクトで問題が起きて2週間ほど古巣に呼び戻されたんですけどね……)

新しいプロジェクトだと実力勝負感があっていいですよね。

そんな中でも、いくつか特に印象に残ったことをつらつらと書いていきます。

AWS

仕事でAWSを触るのははじめてでしたが、プライベートでEC2とか触っていたので割とスムーズに慣れました。

Dockerはサクッと環境を作るのが好きで個人開発するときはもっぱらコンテナ作っていたのが活きて、FargateやCodeシリーズもある程度使いこなせるようになりました。

今年はECS Execがリリースされたのがうれしいポイントでした。コンテナ内に潜り込めるのは調査や検証に大いに役に立ちましたし、Fargateのメタデータエンドポイントをお試しするのもやりやすくなりました。

自分が担当した案件ではCloudFormationを活用できたのも良かったポイントです。インフラはメインの担当ではないですがCFnで構成案作って引き継いだとき、インフラ構成の意図をコメントに残せたり複数環境構築することの容易さのメリットを実感できました。「インフラは職人技で作った人以外わからない……」となることを防げるので、これからもIaCを推していきたいですね。

性能テスト

性能って難しいですよね。とても広い知識の幅が求められるので。

計算量やEC2のEBS帯域幅Oracleの仕組みやメモリ管理、ガーベジコレクションなどなど調べながら性能評価をしていました。

メモリの線形増加が発生するトラブルもありましたが、JavaのFlightRecorderの確認やコンテナに潜り込んでRSS/PSSの確認、Javaの内部実装の確認やメモリアロケータの変更による検証など、割と各要素の奥深くまで潜れる機会でもあったので、自分の中の知識の点と点を繋ぐいい機会だったかなと今となっては思います。

大半の開発の現場には「アプリ」「インフラ」とかの組織の構造は少なからずあるかと思いますが、コンポーネントチームになっている場合では性能トラブルのように「アプリ」「インフラ」などの構造の積み重ねに対する課題を解決する速度が鈍化してしまいます。(代わりに個々の組織構造の単位の中で生じるトラブルの解決スピードは早かったりはしますが)

そういったときにチームの機能の境界を超えて自分で調べたり、一緒に議論をすることでスムーズに解決できたりするので、お互い共通言語で話せて越境することの有意義さを改めて感じました。本当はクロスファンクショナルチームを目指すのがいいんだろうなあ。

この記事もとても参考になりました。

道の真ん中をきれいにするプロジェクトマネジメント~イケてるチームになるための10原則~ - Qiita

スクラムマスター

気がついたらスクラムマスターをやっていました。

無免許なので、そろそろ資格を取ろうかな……。

はじめてのスクラム経験でしたが、まだチームもクライアントもウォーターフォール開発の慣習から抜けきれておらず、モヤモヤした毎日を過ごしています。

ウォーターフォールであれば包括的なドキュメントを作ってそれに沿って制作していきますが、慣れていないスクラムではクライアントが今までの経験則に従って包括的なドキュメントを要求してくることもあります。本来届けたい価値は動くソフトウェアが提供するものであり、動かないドキュメントは必要最小限に留めたいのですが、なかなか脱却ができません。

開発メンバーも精一杯応じようとオーバーワークでカバーしてしまおうとしたりしてしまいます。

また、WBSガントチャートによって得られる中長期のスケジュールの完全性と同様のものを求めてしまうとせっかくのバックログと優先順位による柔軟なコントロールを放棄してしまうことになりますが、ある程度の計画は必要なので難しい領域だと感じています。

理解が十分ではないとスクラムマスターが従来のリーダーのように「責任者」という扱いにされてしまいがちなところも、意識を変えたいと思いつつなかなか変容に至っていないところです。

開発チームをサポートすることに責任を持って、よりスクラムチームをよくしていきたいですね。

勉強会

gitや性能の考え方など、できる範囲で開発メンバーに興味を持ってもらおうと勉強会を何回か開催することができました。

なかなか勉強会って最初の一歩がハードルが高いんですよね。知ってる知識かもしれないし、興味のない話かもしれない。そもそもみんなの時間をもらってまでやることじゃないかもしれない。そう思って中々最初の一歩が踏み出しづらかったこともあります。

ですが、後輩くんが勉強会やりたい!と言ってくれて動機を作ってくれたので、不定期ではありますがネタ候補の中から投票数が多かったものを勉強会で話したりするようになりました。スクラムの障害にナレッジに関するものがあると感じた場合には、そのナレッジに特化した勉強会にすることもあります。

案外メンバーからの反応もよく、他のプロジェクトでもやらないかと言ってくれたりするので、発表者冥利に尽きますね。

こういう機会を作る雰囲気を作ってくれた後輩くんには感謝です。

家庭について

いろいろとありましたね。いままで忙しさを理由に全然親の顔を見に行っていなかったのですが、気がついたらカオスな状況になっていて毎週後始末のために片道2〜3時間で往復していました。

諸々の処分費用も100万は超えましたね……。貯蓄って大事なんだなぁ()

あと、結婚して半年が過ぎました。いい意味で結婚する前と変わらず、気楽に幸せに過ごせています。

結婚した当日、星野源さんと新垣結衣さんの結婚発表があったのでネタツイっぽくなっちゃいました。

読んでよかった本

カイゼン・ジャーニー

スクラムマスターやらない?」と言われて急ぎアジャイル開発とスクラムを勉強するときに一番最初に読んだ本でした。

一人からはじめる改善と、越境するというのが印象に残っていて、スクラム開発をはじめてやる人にはおすすめしている一冊です。

エンタープライズアジャイル開発実践ガイド

スクラムで開発を進めていく中、いろいろ教科書通りに進められないなと思ったときに手に取った本でしたが、「あれ、これうちの現場見てるの??」というレベルでドンピシャな指摘があったりして、読んでいて楽しくなる一冊でした。少しずつ理想形に近づける、まさにガイドとして活用しています。

Software Design

定期購読はじめました。

最初は2020年12月号のAWS特集がきっかけでしたが、「チーム開発の視点が変わる アジャイル開発の新常識」や、「UNIXテキスト処理の極意」などのシリーズも面白く、毎号読んでチームメンバーに布教してます。

買ってよかったもの

Jabra Elite 85t

前のBluetoothイヤホンがご臨終したので、はじめて完全ワイヤレスイヤホンを試してみました。

連続再生時間が若干足りない気がしましたが、使ってみたらそんな心配はなく普通に使えています。充電ケースすげー

外音取り込みは結構優秀ですね。SONYくんとどちらにしようか悩みましたが、物理ボタンのほうが誤操作しなさそうだと思ってJabraくんにしました。そのうちSONYくんも試してみたい。

Oculus Quest 2

なんとなく128GBモデルを買ったはいいものの、あまり活用できてないです。

でもたまに映画を見ると大画面でごろ寝しながら見れるので没入感が良いですね。

あとホーム画面が落ち着くのでぼーっとしたりもします。

さいごに

今年もいろんな方にお世話になりました。
来年もよろしくおねがいします。

資格勉強サボってたのでやらなきゃ